1957年に睡眠薬として開発販売されたが、服用した妊婦から生まれた赤ちゃんに手足が短いなどの催奇形性の副作用により、1962年に販売が中止された薬剤。
国内での認定被害者は300人以上。国と製薬会社に損害賠償をもとめ、1974年に和解が成立。
現在、未承認ではあるが、多発性骨髄腫の治療に効果が期待されており、厚生労働省が2005年に早期の開発を支援する『希少疾病用医薬品』(オーファンドラッグ)に指定しており、製薬会社が治験している。
アメリカでは1998年に再認可されている。
日本では医師が個人責任のもと、個人で輸入を行い、多発性骨髄腫患者に対し治療投与が行われている。
使用量は急増しており、サリドマイドの使用と管理に規制(登録)が必要とされている。